鳴り物入りで始まった AIIB ですが、肝心のルール作りでも秘密主義が徹底されているようで、一体どのような感じになるのか今一つはっきりしない感じです。ヨーロッパが加入したことで少しは透明性が確保されるかと期待しましたが、現状ではその効果は見てとれないようです。
ところで中国とヨーロッパの関係は自分が思っているように「油断できないヨーロッパが中国をうまく利用してひと儲けをたくらんでいる」という状況とは全く違うかもしれないとも感じ始めています。つまりヨーロッパは完全に中国の手下という位置にいる可能性も捨てきれないのではないかということですが、そのあたりはどうでしょうか。
あくまで自分の想像の範囲ですが、ヨーロッパとしてはエネルギー問題などでロシアと仲良くしたいという希望があるだろうし、アメリカと一緒にロシアと敵対することに嫌気がさしているというか、もうお金が続かないということもあるかも知れないと思うわけです。
そんな中でおいしい話を中国が持ってきてくれたので揉み手で迎え入れたという可能性はあり得ない話ではないかもしれないと思うのです。私からすると中国のどこにそんなお金があるのかとか、国内の諸問題、たとえば大気汚染とか不安定な治安だとか、中国を信頼する要素はまったくないわけですが、もしそうした状況をヨーロッパがまったく、あるいはほとんど知らないとするならドイツあたりの中国への投資にも納得がいくし、ヨーロッパが中国と仲良くやる可能性はあるかもしれないと思うわけです。
まぁ全部自分の想像というか妄想の範囲の話なので真剣に受け止める必要はありませんが、ヨーロッパは思ったより馬鹿かもしれないというのは頭に入れておいても良いかもしれません。
ところで日本としては AIIB がきちんと機能してアジアのインフラに寄与するなら良し、もし環境破壊などを引き起こす無理な開発をやり始めたらおおっぴらにヨーロッパを非難してもいいだろうと思いますね。そのあたり、環境保護はヨーロッパの専売特許ではないということをはっきりさせることができれば面白い展開になるでしょう。
すべてはこれからの AIIB の行方次第ですが、もちろん自分としてはうまく機能してくれるのが一番だとは考えています。ただ中国主導ではそれはほぼ絶望的だと思えるので、その先のことを考えたほうがいいのではないかと思うわけです。
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