新聞やテレビなどの既存のメディアとネットの意見がこれほど食い違っている議題は今までなかったのではないでしょうか。今話題の AIIB のことですが、そのおかげで既存メディアの立ち位置というのがはっきりしてきているように思います。
また国際的な観点からすればヨーロッパの参加決断は正直意外でした。まさか中国の子分の位置に収まるはずはないので何らかの考えや、場合によっては裏取引があるかもしれないと思っていますが、それらもネットで言われている通り日本を参加させるために行われていると考えるのが自然だと思いますが。
AIIB が将来的にどうなるのか自分にはわかりませんが、参加国の中で出資ができそうな国は中国しかないでしょうし、それも潤沢な資金を出すわけにはいかないでしょう。結局どうにもならずぽしゃる未来しか見えませんが、そのあたりどうなるのか注視するつもりです。
ところでネットの意見の根本にあるのが中国は信用できない国だということで、これには自分も全面的に賛同せざるをえません。実際中国が国際金融を主導しようというのはあらゆる意味で無茶だと思うし、アジアのインフラを善意で改善しようなどという気はさらさらないでしょう。参加国もいかにおこぼれにあずかろうかを考えているようにしか見えないし、インフラ投資の意味をきちんと理解している国がはたしてどれだけあることか。なんだかハゲタカの群れを見ているような気分ですが。
もし今の中国主導のやり方に賛同する人がいたら、はたして中国はそれほど信頼できるのか、それなら自分の財産を中国の銀行に預けられるのか聞いてみたいですね。利回りは文句ないほどなのだから、信頼さえできるならこれほど有利な投資先はあり得ないほどです。そういった流れがないとしたら、口でどう言おうとも結局はだれも中国など信用していないということかもしれません。
まぁぶっちゃけた話、中国がアジアの途上国のために善意で金を出すなどあり得ないでしょう。
こちらが件の
AIIB のウェブサイトですが、サイトすらまともにできていない状況です。FAQ などは new page coming soon とか、自分だってこんないい加減なサイト作りはしませんね。いかにやる気がないかが伝わってきますが、これに乗っかった国々がどうなるのか興味がないわけではありません。
もちろんうまいこと自国のインフラがきちんと発展できたなら素晴らしいことですが、環境問題も解決できずに国をめちゃくちゃにされ、その上中国からの借金を背負わされるような事態になるのではないかと危惧しますが。この危惧が杞憂かどうかはこれからの AIIB の行動にかかっているのは間違いないでしょう。